老眼　ラスト　スグに度数が変わっちゃう！(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

老眼　ラスト　スグに度数が変わっちゃう！

もうすぐ健康診断です。
毎年、毎度、変わる体重と腹囲。
健康優良児、長瀬です。

タイトルの通り｢初めての｣メガネは必ず、すぐに度数が変わります。コレ絶対です。人生初メガネだけでなく、初老眼鏡、初乱視入り、初遠近両用などもすぐに変わります。

まず前提として、眼には高性能のオートフォーカス機能がついてます。暗いところで写メ撮ろうとするとピント合わせに時間がかかるヤツですね。メガネの目的はいくつかあるんですけど、裸眼では対応できない、自身の眼のオートフォーカス能力では対応できないところを視るため、ちゃんと見えるテリトリー(明視域)を増やしたり変化させるためなんですね。

ド近眼の眼の人で少し解説しますと。

　-6.50を越えた度数は眼科の中で｢強度近視｣という望まない症名がついてしまいます。(ボーダーラインは眼科によって若干違うっぽいですけど)。今回は-10.00の人で考えてみましょうか。分かりやすさ重視でいくのでコレが処方値なのか完全矯正値なのかは無視します。

　近視の度数が-10.00なので1m÷10
=10cm。裸眼だと最大10cm先しか見えません。ツラいわー、ってなります。なので-10.00のメガネをかけて1m÷{10-(-10)}=1m。これで1m先まで見えるようになりました。やったぜ!

でもよーく考えると、双眼鏡を覗くと遠くが見えても、さっきまで見えてた近くが見えなくないですか？度数が強い人のメガネは近くが見えないの？と思いがちなんですが、意外にそうでもない。さっきの前提、オートフォーカス機能(調節力)があるのでもう少し遠くとか、もう少し近くとか見えます。意外に眼というモノは結構なアドリブや融通が利くんですね。特に『近視』なので『近』くが『視』える、で近視と書きます。ですから近くを視ることに関してはスペシャリストの眼を持っていると思っていいんです。PC仕事が多い人、近眼の人が多いですよね。近くばっかり見ているから脳も「この人、近視に成長させた方が楽だよな。よし！お前も近視にしてやろうか！」と考えて近視に拍車がかかってしまう。そーゆーことです。

ゲーム、読書そして勉強も眼を悪くします。上記PC仕事と同じく、脳が体を近視状態に作り替えていくんですね。成長期に、濃密に、試験勉強をガンガンすると、ガンガン近視が進みます。今のこのご時世、塾で夏期講習、長時間カンヅメで勉強、近視が進む、メガネ屋が儲かる。やったぜ！

さてようやく本題です。初めてのメガネはすぐに合わなくなる問題。

たとえば。普段は裸眼で不自由はないけど、免許取るのにメガネ必要って言われた人がいるとします。というかウチの妻ですけど。現時点で運転はしない。家、パート先、スーパーとドラッグストアのみの生活圏。ＢＬ同人誌とスマホ時間多め。多分0.6～0.5の視力でも全く不自由無い、問題ない。視力0.5と仮定すると-2.0の度数のメガネ作れば基本視力1.0見えるはずです。ところが、さっきも言ったオートフォーカスが働きますから、30代の嫁は倍の視力2.0になるかも、という仮定が出ます。仮にそうだとすると、そのメガネは強すぎてかけられない、こんなに視えなくても良いのに、ということになります。

今までずっと裸眼で生活してきたので、眼と脳が協力し合って、0.5の視力なりにオートフォーカスをフルに使ってがんばってきた。裸眼で視力を出すルーチンを作り上げてるんです、30年以上。なのでメガネはいい顔しながら｢手伝いますよ☆｣って『フォロー』してるつもりなんですけど、眼と脳にとってはルーチンを邪魔する『お節介』でしかない。これが度数強すぎてかけられない問題、の中身です。なのでメガネ屋さんは「視力を測定したその日の眼に」お節介にならないギリギリのフォローを目指して慣れやすいメガネを作ります。

さて違和感のない、慣れやすい、新しいメガネができました。眼と脳は新しい仲間と一緒に視力を作ることになるんですけど、少し時間が経つと気づくんですよ。

｢コイツめっちゃ有能じゃん…!｣と。

じゃあ眼と脳は俺らもう少し楽できるんじゃね？新人にもう少し仕事任せようぜ、俺らもこれでようやくサボれるぜ！ヒャッハー！と考えます。

そう、度数もっと欲しがる問題が発生。眼と脳が｢この度数じゃ物足りない｣と言い始めます。コレが｢初めての｣メガネは必ずすぐに度数が変わる、ということ。

コレが半年なのか、1年なのか、3年なのか、コレは人によります。眼が疲労困憊過ぎるとすぐに助けを求めて来ます。3ヶ月で度数変わる人も結構います。なので本当は困る前に、見え方に｢？｣が出た時点でメガネの相談すべきなんです。

あとは老眼始まったから人生初メガネという人や、人生初でいきなりの遠近両用デビューという人だと、煩わしさからメガネをそもそもかけてくれません。必要なとき以外、メガネに仕事させません。新入社員に毎回そんな塩対応をしていたら、当然仲良くなれないですよね。てことは信頼関係も築けないし、新入社員のポテンシャルに気付けない、引き出せないということになります。結果、上司の勝手な思い込みで｢アイツ使えねーヤツ｣ってなります。ということなると余計に新人を使わなくなりますから、眼は疲れる、度数が進む。また別の度数の新人呼ぶ。と、イタチごっこが出来上がります。この原因はメガネ屋の度数設定(処方)が甘かったのかもしれませんし、使い方、付き合い方に対し説明が足りてなかったのかもしれません。何とも一概には言い切れません。

僕がよくやるメガネの作り方なんですけど。人生初メガネで、老眼鏡作りに来た人にテレビ用の、全く目的の違うメガネ作るんですね。メガネってこんなに良いものなんだ！っていう成功体験無い人に希望通り作ったところで絶対ギャップが発生するんですよ。だから一回好きなことする時用のメガネ作ってもらいます。成功体験作って、メガネを通して視力を出す訓練してもらいます。これは｢色んなメガネ屋でメガネ作ってもらったけど、一度も満足したことなくて｣って人にも結構重要なことです。大事にしたい時間を彩るメガネをまず作る。コレ超重要、テストに出ます。

ということで気持ちいいメガネは大体セカンドオピニオンで出来上がることが多くなります。｢あのメガネ屋、下手だったな｣と思う前に保証期間内に同数交換の相談をしましょう。

当店でご購入いただいたレンズの度数交換は半年間無料にて承っております。

さて！これにて老眼シリーズも終了です！
老眼にかこつけて色々書きましたがこれからの予習が出来ましたでしょうか。

次は何書こうかしら。
長瀬でした！