白内障のすゝめ　～眼科では聞きにくいこと～(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

白内障のすゝめ　～眼科では聞きにくいこと～

紫外線よりも花粉が怖い！
はるか昔の新婚旅行、5月の北海道。
本州にいると知らなかった事実。
白樺花粉もダメだった、長瀬です。
新婚旅行もズビズバーでした。

ピークは去ったとはいえまだまだ花粉がつらい方も多いですよね。

今回は表題の通り！
題名はアレですけども医療の話はそんなに出てきません！

50歳超えたあたりから、周囲でちらほら聞こえ出す「白内障」。
紫外線を浴び続けることで水晶体が反応し

「こうなればサングラスを体内で作ってやるぜ！」

と、白い濁りを作っちゃう症状ですね。

釣り、ゴルフ、スキー、テニス、毎日の運転、など。
紫外線対策をせずにずっといると、罹患率が高くなります。

ブログを読まれてる方の周りにどれだけいるか分かりませんが。

「白内障の手術して良かった！サイコー！」
「白内障の手術しても何も変わらない。やらなきゃよかった･･･」

両方の声が聞こえてきます。
何故なんでしょうか。

先ほどの白内障は「体内生成サングラス」と言いました。
コレの何がいけないのでしょうか。

言葉の通り「白いサングラス」が眼内の生成されますから

この通り、世界が白くぼやけます。
まぶしくなくなるのは良いですが、ボヤケが多くなると視力も低下します。
具体的には「白内障が原因で」視力0.7前後になると医師から「手術しませんか？」
という話が振られます。

(2020.1.29　意外と知らない「眼のコト」「メガネのこと」より抜粋)
画像の通り白内障だけでなく合併症予防として行うこともあったりしますし。
条件によってはお勧めしない案件もあります。

さてさて、となると手術自体が満足度に関係していない様です。
満足度の大きな違いはずばり「元の裸眼視力」です。

手術後に「世界が変わった！」「明るくなった！」と仰る方。
このほとんどが「元々の視力があまり出ていなかった」方々です。

「メガネなし」で何でも見える！ということは生活ががらりと変わります。
ゼロが1に変わる、そりゃ満足度は高いはずです。

ところが「メガネなし」が当たり前。
メガネデビューは老眼鏡から。
運転の時だけ、映画の時だけ、読書の時だけ。
メガネが当たり前じゃない「基本見えてる」方にとっては

「元通りになるだけ」なんですね。

手術後より見やすくなりますが、80点が95点になるくらい。
劇的な満足感は得られません。

なので手術前の「元の裸眼視力」によって満足度が大いに変わります。

条件によってオススメ出来る出来ない変わってきます。
長瀬はどちらかというと「医師にオススメされたら手術するべき」派です。

見えにくい、何となく、我慢して、こんな見え方で。
モヤモヤを抱えたまま悶々と過ごすより、スパッと切り替えて。
「健康寿命」を延ばす方向に切り替えた方が良いと思ってます。

画像のデメリットに「こわい」って書いてありますが。
手術、本当にこわいです(笑)
意識がなくなる全身麻酔だと黒目が前を向きません。
なので意識が残ったまま局部麻酔で手術が行われます。
書いてるだけでゾワゾワします。

そして実は今からが本題です。
今までのは序章です！

・手術のタイミング
・手術前後のスケジュール管理
・手術後の視力設定

本当に大変なのは手術のあと！

まず目の手術のほとんどは夏場を避けます。
手術後、眼はもちろん顔をごしごし洗えません。
なので顔に汗をかく時期は避けます。

そして手術後、外出は極力控え、眼を酷使することも控えます。
なんなら仕事も休んでほしいです。
眼が安定していない、視力も出づらい中なので。
大きいイベントがあるとソレにも参加できません。
よく言われるクリスマスやお正月、新生活シーズンですね。
手術後の予定を60日間ぽっかり空けられるようにしましょう。
(日数は経過、手術内容によります。あくまで目安)

眼の中の天然のレンズ「水晶体」を削る手術です。
代替品として人工水晶体(眼内レンズ)を入れます。

この眼内レンズの度数、種類によって今後の生活様式が変わります。

図のように手術前の裸眼視力の違いとしてＡＢＣの3パターンあるとします。

【例】Ａさんの場合　普段メガネやコンタクトを使用
　視力補正無しでは外出もままならない。

①手術後
→Ａのまま。視力を変えない

・メリット：今までの眼鏡が買い替えずそのまま使える、生活様式が変わらない
・デメリット：今後もメガネ、コンタクトが必要。

②手術後
→Ｂさんと同じに。裸眼で運転もバッチリ！

・メリット：ほとんどの行動にメガネが不要。夏場、冬場も快適。
・デメリット：老眼の度合いは強くなるので、老眼鏡が別途必要。

③手術後
→Ｃさんと同じ。遠くも近くも何となく見える。

・メリット：新聞、値札、テレビ、身の回りのものはほとんど見え、老眼鏡もいらない場面が多い。
・デメリット：ハッキリクッキリ感は無いのでソレ用の眼鏡が別途必要。

ということで手術後、ＡＢＣどの立ち位置に視力を持っていくか。
それによって生活の仕方が大きく変わります。
もちろんＢやＣの視力の方がＡに持っていくことはまずありません。
なので元の裸眼視力が良かった方は選択肢も少ないです。

ＢさんがＣさんの視力になると外出しにくくなるのでイライラすると思います。
(終身介護施設に入居中など、外出が極端に少ない方はたまにこのパターンもあります)

ではまとめていきます。

・元の裸眼視力が良い方は手術に変な期待をしない方が良い！
・手術前、手術後のスケジュール管理はしっかり！
・医師とよく相談して、手術後の視力をよく考える！
・手術前手術後、関係なく紫外線対策を！

手術後、眼内レンズの影響で遠近両用メガネが使いにくくなるケースもあります。
しかし、言い換えれば劣化しにくいおニューのレンズが目の中に移植される！
つまり度数の変化が起こりにくい！

なので手術後にメガネを作り変えたのち「度数が変わってメガネを買い替える」ということはほぼ皆無になります。

体にメスを入れることには変わりませんし。
眼は一生ものの臓器です。
然るべき、信頼のおけるところに相談しましょう！

長生きしても健康じゃないともったいないですからね。

たまにはこんなん、真面目な長瀬でした。