メガネ、ところにより曇り(ニュース＆ブログ）｜吉祥寺(三鷹、荻窪)のメガネ(眼鏡,めがね)セレクトショップ GLASSTORY IKARA(グラストリーイカラ)

メガネ、ところにより曇り

おはようございます。

珍しく冒頭から本題に入ります、長瀬です。
本日も色んなところから怒られそうな楽しいブログ、はじまるよ！

今までメガネが曇るのは冬だけでした。
風邪の予防、花粉症など、マスクがあるから。

今現在、常時マスクは当たり前になり、メガネの曇りが時期的なものではなくなりました。

じつは防曇(ぼうどん)レンズというものは存在します。
コロナの影響で売れまくり！というとそうでもない。
どっちかというと売りづらい。(長瀨個人の感想です)

曇りにくい！という突き抜けたメリットがあるのですが。
じつはデメリットの方が多いのでぶっちゃけ売れてません。

さてさて、ではメガネはなぜ曇るのか。

窓ガラスと同じで湿気を含んだ息がレンズに当たり極小の結露が起こるからです。
ガラスに水を一滴たらせば当然ですが水玉ができますね。
ところがティッシュの上に水を落としても結露しません。
表面はつるつるしていないので水を弾きませんし、毛細管現象により吸収されます。

メガネレンズはクリアな視界を保つ為にツルツルピカピカ！
だから曇るのです！

その為にいろんなメーカーが「曇りにくいレンズ」を出してます。
色んなタイプはありますが、長瀬が把握している構造は主に二つ。

その①
・表面をザラザラにする
(その上で週に一回専用クリーナーでメンテナンスする)

ほとんどのレンズメーカーが出してるのはコレ。
当店でも扱ってるSEIKOさんの曇りどめレンズもコレですね。
ただし曇り止め効果を持続させるために、専用のワックスクリーナーを使わなければいけない。

他社さんのHPより転載
●WNDAYSのくもり止めレンズは、表面に特殊なコーティングを施すことで、レンズを曇りにくくしクリアな視界を保ちます。従来の、水分を”はじく”撥水コートとは真逆の性能で、水分をレンズの表面に”なじませ”膜状化することでレンズのくもりを抑えています。

「また、付属の専用メガネ拭きでメンテナンスしていただくことで、さらに曇り止め効果が持続します。」

という事は？

めんどくさい。
なので劇的には売れない。

なので東海光学という名古屋のメーカーさんが出したのがコチラ。

その②
・レンズとコーティングの間にスポンジ素材を挟む。

その名も「メンテナンスフリーノンフォグコート」

東海光学「メンテナンスフリーノンフォグコート」 https://www.tokaiopt.jp/product/mfc/

この他社メーカーの「めんどくさい」部分を煽っていくネーミング。
長瀬はこういうの大好きです。

また東海光学さんのHPにも下記記載があります。

・通常レンズより吸水性が良く汚れが残りやすいので、汚れは水洗いしてください
・水分が付着した直後は滑りにくく、特に拭きづらいため、水分を取り除き乾いた後に軽く拭きあげてください
・お手入れの不備や極端な温度変化や湿度変化などにより、レンズ表面がくもることがあります
・防曇効果は１～２年ですのでご注意ください（※使用環境により前後）
・通常マルチコートに比べてキズが入りやすいため、お手入れには注意が必要です
・構造上、従来のマルチコートに比べレンズの黄変化が少し速く始まりますので注意が必要です

通常のレンズには記載されない注意事項がいっぱい書いてあります。
言い換えれば普通に使えないとも言えてしまいます。

ということで。
レンズをすりガラス状にしたり(視界はかすむけど)
スポンジ構造を持たせれば(ヨゴレも吸収するけど)

曇らない。
けど使用用途は限定される。

これだけデメリットを言ってますが、ニーズはもちろんあります。
・漁船や屠畜場など、冷凍庫の中で作業をする方。
・眼鏡でないと視力が出せないけど、スポーツもしたい方。
・職業としてマスクをしなければいけない方(医師で執刀する方など)

上記●WNDAYSさんや東海光学さんの注意にもあるんですが
「防曇効果は１～２年」
なのでコロナ禍の時期だけでも快適に過ごしたい！
という期間限定品として悪くはないと思います。

自分が「一番」ストレスに感じるのが

・ヨゴレ
・キズ
・くもり
・まぶしさ

一体どれなのか。
的確なレンズ選びをしましょう。

長瀬でした！